クリッパーバンをリフトアップしてみたわけですが、たったの8cm上げるだけでも
- フロントカメラ(直前視認)
- サイドミラー(側方視認)
- ラテラルロッド(アクスルのズレ補正)
- キャンバー調整ボルト(ポジキャンの修正)
が最終的には必要になりました。
こんなこと、サスペンションメーカーは言いませんし、確かにサスだけでも”車高を上げる”という目的は達せられるので間違いではないのです。
ただ”上げる”と”問題なく走る”は別なわけで、安全に道路を走行するには、サスペンション以外の部分に色々な物(部品)を取り付けする必要があります。
直前視認
公道を走行する自動車は、直径30cm高さ1mの円柱のいずれかの部分が運転席から視認できる必要があります。
目視で視認できない場合は、目視に準ずる方法で視認できれば良いとされています。
”常”に視認できる状態である必要があるため、スイッチを入れたらカメラが動くなどの方法は基本的には基準適合外とされます。
そこで、
- 広角カメラでモニター付きのドライブレコーダーで常時前方の表示をさせる
- フロント視認用の補助ミラーを取り付ける
- 常時表示のフロントカメラをつける
この3つの方法から選ぶのですが、1の方法は陸運局によっては恒久的な取り付け方法ではない(吸盤でフロントガラス貼りつけのため)からダメと言われる場合もあるようなので、ミラーをつけるかフロントカメラを取り付けるかの2択なのですが、ミラーも厳格な基準があり、年式によっては実質取り付け出来ないということもあるので、確実にいくためには消去法で3の常時表示のフロントカメラを取り付けるということになります。
カメラ取り付けについてはカメラ取り付けのエントリーで紹介しています。
このカメラとモニターを利用することで直前視認の問題は解決しました。
側方視認
僕の場合は、側方視認の確認には、”サブミラー”を使用しました。
ただ、このミラーの取付方法にもルールがあり、容易に取外しが出来てはいけません。
”恒久的”な取付方法で既存ミラーに取付する必要があります。
具体的には
- ミラー一体型サブミラー
- 恒久的な取付方法でサブミラーを既存ミラーに取付けする
このいずれかを選択することになります。
安価なのは2ですが、見た目が良いのは1です。
2は汎用ミラーを既存ミラーにねじ止めなどをして取付します。
僕は2のサブミラーを既存ミラーに恒久的な取付方法で取り付けることで側方視認を確保しました。
使ったミラーはAmazonで売られているこれです。
ラテラルロッド
ラテラルロッドはアクスルを左右に動かし、車両中央に調整するロッドなのですが、純正のままだと、ロッドが短いので、車両を上に上げることで、左右のどちらかにアクスルが移動します。
これを長いものに交換しないと、片側だけタイヤがボディから出ていたり保安基準に適合しないどころか、とてもブサイクになります。
僕はシュピーゲルのラテラルロッドを使いましたが、ある程度名前の知れたメーカーであれば、大差ないと思います。
キャンバー調整ボルト
車両を上げると、タイヤが起き上がってくることで、ポジティブキャンバー(逆ハの字)となります。少々のポジキャンであれば良いのですが、ショックの動きが悪くなるぐらいのポジティブキャンバーだと、乗り心地も悪化します。
これを調整するのがキャンバー調整ボルトなのですが、有名なブランドだとモンロー等でしょうか。
Amazonでも数百円から販売されていますが、ナックルとショックアブソーバーを繋ぐ大事な部分ですので、信頼できるブランドのものを使うことをおススメします。
僕は、「SPC EZカム XR 12 mm 2本入り81250」を使用しました。
ちなみに、当初キャンバー調整ボルトの用意をしておらず、アップサスのみ組み込んだところ、ショックアブソーバーがつっかえて伸縮せず、ビヨンビヨン跳ね続け大変な思いをしました。
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